「棚からぼたもち」は好きな言葉の一つだけど、
先日、たまたま好きなコラムの中でこの言葉について触れていた。
「棚から牡丹餅」は、ありもしない所から牡丹餅が勝手に落ちてきたのではない、
誰か、もしくは自分がそこに大切にしまっておいたものが、忘れた頃に出てきたか、
偶然見つけたか、だ。みたいな話だった。
その話を聞いて大人になった私はしみじみとした気持ちになった。
ずっと、落ちてきた牡丹餅にラッキー!ぱくっ!だった私は
その牡丹餅がどこから来たものか、なんか考えたこともなかった。
その牡丹餅は多分、家族がしまっていたものだったろうと思う。
自分の幸運だと思いこんで、ニタニタ私が食べている所を見つけても
笑っていてくれるように思った。
そして、大人になった今、落ちてくる牡丹餅を自分が入れる番になった。
コツコツと生きて、牡丹餅をいろんな棚にしまいこんで。
あぁ、最近牡丹餅が落ちてこなかったのは、食いしん坊の私が作った牡丹餅を口に入れていたからか。と納得して笑った。
なんて思いながら、息子に「棚から牡丹餅」って言葉知ってる?と聞いたら知らないと答えたので、
本来の意味を説明してみた。そしたら、神様が落としてくれたんやね。
と言ったので、「それは天から高速落下牡丹餅やね!」と言って笑った。
これが、私の最近の棚からぼたもちだと思う。
2021年11月22日