ものづくりをするということ

このお仕事をしていると、いろんな人やものに出会える。
普段何気なく食べているものや、使い比べたこともないような道具を
お仕事を頂いた瞬間から、子どもを見つめるような目で観るようになる。

サイト制作では、まず初めにお客様にヒアリングシートというものを書いて頂く。
その中に商品や会社の魅力をとにかくたくさんつめこんでもらう。
そのヒアリングシートを頂いて読みこむあたりから、私の心はメラメラとしてくる。

そのヒアリングシートには今までの想いや、商品に対するこだわりと愛が溢れていて、
読んでいるうちに、全然興味のなかったようなものでさえ、もっと知りたい!と思う。
伝記やエッセイみたいだな、とさえ思う。

そうして、だいたい制作をする頃には、ほしくてほしくて仕方なくなる(笑)

私はいつもその熱い想いに触れ、
こんなにこだわって大切に作っているものがこの世にはあふれているのかとしみじみ思う。
その熱い想いを形にできるよう、一人でも多くの人に知ってもらえるよう、微力ながら、
マキシマムの力で頑張りたいと思っている。

ものをつくる原動力は同じものだと信じていたい。

いつも熱いワクワクをありがとうございます(/ω\)

2022年9月27日

三つ子の魂百まで

最近ことわざを習っている息子は新しいことわざを知るとこれどういう意味?と
よく尋ねてくる。

「三つ子の魂百まで」ってどういう意味?
三才までにできた性格は百歳まで変わらないっていう意味だよ。と教えて、

改めてうんうん、と私がうなずく。

子どもの頃好きだったことや、ものが笑えるくらいに私自身、(旦那も)
やっぱりずーっと変わらない。
ただ少し使えるお金が増えて、大人買いできるようになってにんまりしたり、
ごっこ遊びがリアルになったくらいだなぁって思う。

相変わらず、クリープの蓋の花と花言葉を見るのが好きだし、
コアラのマーチは一個一個確認して食べるし、
おばあちゃんが座っていた自転車カバーのベルベットみたいな素材に
心くすぐられたりする。

息子がポケットの中に石や木をぎっしりつめて持って帰る、
娘が夢中になってリカちゃん人形の髪型を考えている。

いつかの自分をその姿に重ねる。

そして、未来のこどもたちの姿を目に浮かべる。

ほら、こっちにも、てかてかして「釣れたぞー!!!」と満面の笑みで釣りから帰って来たじいちゃんがいる。

これは100歳まで変わらないな~。
三つ子の魂は最強だ。

2022年5月7日

サイモント

去年の春先、ちいさなクモが家の中の観葉植物に巣をはった。
その巣は本当にクモなんかな?と疑うほど下手で、びろーんと下に垂れたり、
毛玉みたいなものがいろんな植物にくっいたりしていた。

いろんな場所に巣をはっては、のけられ、のイタチごっこになるので、
ある日、「この植物にはるのはオッケー!他の所にはったらのけるよ。」
とお願いしてみた。

嘘みたいだけれど、それ以来その植物にしか巣をはらなくなった。

相変わらず、もじゃもじゃの巣だけれど、可愛らしくて、
サイモントという名前をつけた。

葉水をすると、ひゃあ!となり、夏には巣づくりもまぁまぁ上手になっていた。

秋の終わりになると虫が減って寒くなってきたせいか、動きがにぶくなってきた。
上手になったとは言え、この巣じゃあ餌をとるのはきびしいだろうなぁ。

冬が始まる頃、いよいよ不安になった私は旦那に相談すると、
もう、生餌作戦しかない!ということになり、
家族総出で外の壁にくっついた小さな虫を捕まえては巣にひっつけるという
恐ろしいことをしていた。

年が明けて、その餌も食べなくなり
サイモントは小さくなって巣にくるまって息をひきとった。

サイモントの亡骸はその観葉植物の中に埋めて、巣はそのままにして、
この植物をもっともっと可愛がろうと思った。

今年も、春の気配がやってきた。
サイモントの植物は元気になって、
サイモントみたいに足を大きく広げた新しい芽を出した。
今度は大きくなったね、と話しかけてみる。

2022年4月1日

ボタン

ボタンが好き。

小さい頃から、おばあちゃんの裁縫箱をよくのぞいていた。

大人になってからも変わらずに、可愛いものを見ると買ってしまう。

貝でできたもの、蝋でできたもの、木でできたもの、
素材もいろいろで面白い。

古いボタンは、どんな洋服についていたのだろう、とか、
どんな人の思い出があるんだろう、とか、その時代や場所のことを想ってワクワクしたりする。

丁寧に絵が描かれたものは、小さな世界をとじこめたみたい。

お気に入りのボタンたち

2022年2月23日